荒井由実 最後のアルバム
1976年11月20日、ユーミンが荒井由実名義では最後のアルバム「14番目の月」をリリースしました。
以前にもお伝えしましたが、今回はもう少し深堀をして他の曲もご紹介したいと思います。
ジャケット
棚の奥からLPレコードを引っ張り出してきたのでジャケットをご覧ください。


キャッチフレーズは「郊外の風と光をあなたに贈ります」。
郊外というのはユーミンが生れて育った八王子のことでしょうか。
独身最後ということで「生まれた街で」ある八王子で創り出された作品集と言えると思います。
♪次の夜から 欠ける満月より
♪14番目の月が一番好き
「14番目の月」というのは歌詞にもあるように満月(十五夜)の前夜の月。
完全に満たされる前の期待と高揚をしょうちょうしているものと思われます。
結婚前の心境をつづったのかもしれません。
収録曲
全曲作詞・作曲:荒井由実 / 編曲:松任谷正隆
Side A
- さざ波
- 14番目の月(タイトル曲)
- さみしさのゆくえ
- 朝陽の中で微笑んで
- 中央フリーウェイ(最大のヒット曲)

Side B
6. 何もなかったように
7. 天気雨
8. 避暑地の出来事
9. グッド・ラック・アンド・グッドバイ
10. 晩夏(ひとりの季節)

これからの季節に「天気雨」
今回この中から1曲ご紹介したいと思います。
「天気雨」
♪低い雲間に 天気雨
♪みるみる煙る水平線
♪サーフ・ボードなおしに “ゴッデス”まで 行くと言った
♪じゃまになるの知ってて 無理にここへ来てごめんね
ゴッデスは「Goddess」という茅ケ崎の老舗サーフショップのこと。
アップテンポの曲と「少しだけ片想い」をしているかわいい女性の心理が夏の景気にぴったりです。
青い海と青い空、そしてそこに浮かぶ真っ白な入道雲。
もくもくとわき上がり、頭の上を覆っていないのに雨が降り出す。
目に浮かぶだけではなく、気温や湿度まで感じられるようです。
♪白いハウスをながめ 相模線にゆられて来た
♪茅ヶ崎までのあいだ あなただけを想っていた
歌詞では「相模線」になっていますが、ユーミンのイメージは「八高線」です。
八王子からは海から逆方向へ行く路線ですけど。
都心の電車のようなざわめきはなく、期待を胸に郊外の景色の中を長い距離ゆられていく。
住んでる場所とは縁のない路線なので乗ったことはないですが、何となく昭和の景色が見られそうな気がします。
付録
もう一度ジャケットを見てもらいましょう。
帯付きです。


帯に「最新カラーピンナップ付」と書いてありますね。
今回特別にお見せしたいと思います。

「14番目の月」のコンサートのあいさつで
「今日は大邸宅で初めてパーティーをひらく、若き美貌の女主人」
の気持ちでいると言っていました。
これはまさに女主人らしい写真ですね。

上の写真は「恋のスーパーパラシューター」的な雰囲気。
下の写真は素のユーミンぽくていいですね。

大きな丸メガネがかわいい。
結婚後初のシングル「潮風にちぎれて」のイメージとも重なります。
まとめ
考えてみれば「14番目の月」が発売になって50年目。
このLPレコードも50歳です。
レコードプレーヤーがないので直接聞くことはできませんが、配信等で聞く「14番目の月」の10曲は半世紀たっても色あせることのない珠玉の名曲ばかりです。
今さらながらユーミンの才能を感じさせてくれるアルバムです。
それでは、また。





