1980年8月5日ユーミン、松任谷由実のシングル「星のルージュリアン」が発売されました。
この曲はポーラ化粧品「ミルティーラ」の夏~秋のキャンペーンCMに使われた曲です。

ちょっと妖しいジャケットですね。
ミステリアスな都会的な雰囲気の曲で、女性の変身願望を描いていると言われています。
何が彼女を変えさせた
あでやかなルージュ
恋をうばったあの女も
今ならゆるせる
のぞきこむコンパクトは 銀色の小宇宙
ひとはけの紅から 夕陽がはじまる
きのう泣いてた素顔の女は幻
君は神秘 星のルージュリアン
一番の歌詞。
ルージュリアンは造語だそうです。
CMに使われた
「Changin’,Changin’,Changin’」
の部分が印象的です。
CMも「女性の内面の変化を音楽と映像で表現した初期のアートCM」と評価されています。
当時、化粧品会社はCMに力を入れていて、使われた曲がたいへん話題になりました。
1980年でいうと春、資生堂が竹内まりやさんの「不思議なピーチパイ」。

カネボウが渡辺真知子さんの「唇よ、熱く君を語れ」を採用し、どちらも話題となりヒットしました。
それに対抗、というわけでもないのでしょうけどポーラ化粧品がユーミンの曲を使い、夏から秋にかけてCMを展開しました。
その頃、ポーラは昼にドラマ「ポーラテレビ小説」を提供していてその時にこのCMが流れていました。

「不思議なピーチパイ」や「唇よ、熱く君を語れ」はポップで明るい曲ですが「星のルージュリアン」は対照的に幻想的な大人っぽい曲です。
モデルの女性も大人っぽい雰囲気を漂わせる美人ですね。
ユーミンのファルセットによるサビが印象的なこの曲は、隠れた名曲と言われるものの、オリコン最高位46位という結果でした。
しかし、11週にわたりランクインしており、魅力的な1曲であることは間違いありません。
ユーミンは「歌うのが難しい曲の一つ」と語っているとも言われています。
残念ながら、シングル限定の曲でこのあとの「時のないホテル」には収録されませんでした。
長らく「幻の名曲」とされていましたが、2007年に発売されたベストアルバム「SEASONS COLOURS -秋冬撰曲集-」に収録され、聞く機会が増えました。
今は配信で聞くことができます。
B面は「流線形’80」に収録されていた「12階のこいびと」です。
なぜこの曲が選ばれたかはわかりませんが、あらためて聞いてみるとアンニュイな雰囲気ながらも、大人の内容で、最後はちょっと怖い(?)歌詞になっています。
A面、B面ともにユーミンの「大人への移行期」を感じさせる曲ですね。
では、また。



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