マッチのマーチはあなたのハートにマッチする!日産マーチ登場!その2・デザインはあの大物。

クルマ

1982年10月、日産は新型コンパクトカー「マーチ(K10型)」を発売、とご紹介しました。

マッチのマーチはあなたのハートにマッチする!日産マーチ登場!その1 | 昭和の懐かしい景色

日産マーチ

クルマにとって重要なのは何といってもデザイン。
マーチのデザインについて主担だった日産OBの千野甫さんがNISSAN ARCHIVEで次のように述べています。

「当時、イタリアのカーデザイナーであるジウジアーロ氏が日産に売り込みにきました。そこで試しに、ヨーロッパでは人気のコンパクトカーのデザインを依頼したのです」

ただ、当初はヨーロッパにおけるコンパクトカーの基準を学ぶことが目的で、販売の予定はなかったそうです。

ジウジアーロ氏のデザイン

ジウジアーロ氏から提案されたデザイン図や模型を東銀座にあった本社で内覧したところ、役員から「これを進めよう」という声があがり、とんとん拍子で話が進んで3年後にデビューすることになりました。

日産はヨーロッパを意識して世界基準のクルマづくりに取り組んだ結果、ユーザーに信頼されるコンパクトカーの歴史が初代マーチから始まりました。

ジウジアーロ氏は数々の名車のデザインをしたことで有名です。
99年にカー・デザイナー・オブ・ザ・センチュリー賞を受賞した自動車界の重鎮でもあります。
千野さんは「デザイン会社なのに技術をしっかり理解しているのが印象的だった」と語っています。

生産がしやすいようにデザインが調整された結果、このような形で初代マーチが生れました。

初代日産マーチフロント
初代日産マーチリア

マーチが発売された翌年、1982年にイタリアのフィアットからウーノが発売されました。
ウーノもジウジアーロ氏のデザインとして有名でマーチのデザインとの関係性がよく話題となります。
フィアット ウーノはこんなデザイン。

フィアットウーノ
フィアットウーノリヤスタイル

マーチとの共通性を感じるものの、各ピラーがたっていてより合理的なデザインとなっています。
この頃のヨーロッパの小型車は本当に合理主義のかたまりのようでしたね。
今のヨーロッパ車はどんどん肥大して、合理性から離れて言っている気がします。
衝突安全などいろいろな要件があるのでしょうけど。
いずれにしても、マーチもウーノもクリーンなデザインんで、時間が経っても古くならない見事なデザインです。
個人的にはウーノの方が好みです。
マーチ・ウーノ以外にも、ジウジアーロ氏は似たようなデザインを提案することがよくあります。
日本車ではジウジアーロ氏のデザインとして有名な117クーペ、そしてマツダのルーチェ ロータリークーペです。
まずは117クーペ。(1968年)

117クーペ

そしてルーチェ ロータリークーペ。(1969年)

ルーチェロータリークーペ

確かに似てますね。
ただ、117クーペの方がグラマラスで初期モデルは生産工程の大部分を手作業で行っています。
最初期のプロトタイプであるギア/いすゞ117スポルトは1966年3月のジュネーヴ・モーターショーで発表され、同ショーで「コンクール・デレガンス賞」を獲得しました。
その後、イタリアで開催された国際自動車デザイン・ビエンナーレに出品され、名誉大賞を受賞しており自動車のデザイン史に残る名車となっています。

このように数々の名車をデザインしたジウジアーロ氏による初代マーチは10年間にわたって生産されました。
時間が経っても古臭くならないデザインのおかげですね。
最後に、初代マーチがジウジアーロ氏のデザインと離れてしまっているとの批判も一部であるため、ジウジアーロ氏のデザイン画をもとにAIにマーチをEVとして蘇らせてもらいました。
はじめにジウジアーロ氏のデザイン画。

そしてAIの提案。

いいですね。
デザイン画に近いのに新しさも感じます。
別案。

これはこのまま市販してほしいくらい。
そしておまけにもう1案。

これはジウジアーロ氏のデザインというより、マーチらしいデザインという感じ。
前後はテスラ風味がありますけど。
ではまた!