
1982年10月に日産が新発売した初代マーチ(K10型)について、書いてきましたが今回は第3弾。
10年にわたり生産された中でいろいろな追加車種がありました。
そのご紹介です。
マッチのマーチはあなたのハートにマッチする!日産マーチ登場!その1 | 昭和の懐かしい景色
マッチのマーチはあなたのハートにマッチする!日産マーチ登場!その2・デザインはあの大物。 | 昭和の懐かしい景色
バリエーションを広げるために、女性向けの3ドア G Colletなどが発売されました。
しかし、何といっても初代マーチを盛り上げたのは1985年2月の初マイナーチェンジの時に追加された3ドアターボです。
マーチ全体ではマイナーチェンジでフロントグリルが非対称デザインの車線型になりました。
しかし、ターボは大型フルバンパー、丸型ハロゲンフォグランプ、カラード横桟型グリル、リヤスポイラー、サイドステップなどを備え、スポーティーなルックスとなっていました。





いいっすね。
仕様は
エンジン:MA10ET型(水冷直列4気筒 OHC ターボ)
- 排気量:987cc(ボア×ストローク:68.0×68.0mm)。
- 圧縮比:8.0。
- 最高出力:85PS / 6000rpm(グロス値。当時のカタログ表記)。
- 最大トルク:12.0kg・m / 4400rpm。
- 過給機:日立製小型水冷ターボ(MT97)。
- 燃料供給:電子制御燃料噴射(ECCS:エンジン集中制御システム)。当時のリッターカーターボでは珍しい高精度制御で、低速から高回転までスムーズ。
- 特徴:NAのMA10S(57PS / 8.0kg・m)から大幅アップ。Uターン型ロングインテークマニホールドや4連サイアミーズシリンダーブロックで低速トルクを強化。デュアルエキゾーストでサウンドもチューニング。
走行性能・足回り
- 専用チューニング(スプリングレート・ブッシュ変更、リヤスタビライザー追加)。
- フロントトレッド拡大(+5mm)、タイヤ・ホイールサイズアップ。
- 最小回転半径:約4.7m。
- 駆動系:パルサー由来の強化部品を使用(耐久性向上)。
なかなか本格的です。
さらに平成になった1989年1月(昭和はこの年の1月7日まで)のマイナーチェンジではスーパーターボが追加されています。
まあ、平成のことなのでスーパーターボは別の機会に。
マーチターボは当時のコンパクトカー市場で「リッターカー初の本格ターボ+ECCS」という先進性で注目を集め、ホットハッチとして人気を博しました。
走りは軽快で扱いやすく、街乗りからワインディングまで楽しめる一台でした。
ターボの他にも特徴的な追加車種があります。
1987年8月3ドアハッチバック専用の新グレード「キャンバストップ」が発売されました。



当時の若者・女性層向けのファッショナブル仕様をさらに広げるためのオープンエアモデルで、
パンプスやコレットなどの女性向けグレードの延長線上にある、開放感を重視したモデルです。
主な特徴は・・・
ルーフ機構:
- 電動または手動式のキャンバス(布)製ソフトトップ。
- ワンプッシュ操作で一斉に開放可能(当時としては先進的)。
- キャンバス色:ブラック(標準)とベージュ(メーカーオプション)の2色選択可。
ボディ:3ドアハッチバック専用。
ルーフを開けると開放的なオープンカー風になり、閉じると通常のハッチバックに戻る。
エンジン:主にNAのMA10S型(987cc、57PS前後)。
ターボ仕様との組み合わせも可能だった時期があります。
トランスミッション:5速MT / 3速AT。
※以上の仕様はAIを使って調べたものなので違っている可能性もあります。
専用のシート生地がナチュラルなテイストでいいですよね。
希少性があり、現在の中古車市場でも「キャンバストップ」の個体は人気があるそうです。
追加車種はまだあります。
1988年8月全日本ラリー選手権など国内ラリーBクラス(1600ccクラス)参戦のための完全競技ベース車両(ホモロゲーション取得用)が発売されました。

マーチRと呼ばれた車両ですが、市販車として登録可能で、極限まで軽量化・高性能化された「走る実験車」的モデルです。
仕様は・・・
- エンジン型式:MA09ERT型(水冷直列4気筒 OHC)。
- 排気量:930cc(MA10型のボアを2mm縮小)。
- 過給方式:ルーツ式スーパーチャージャー+ターボチャージャーの複合過給(ツインチャージ)。
※日本初のツインチャージャー- 低回転域:スーパーチャージャー主体で低速トルクを確保。
- 中高回転域:ターボが本格的に効き、4000rpm付近でスーパーチャージャーのクラッチを切って駆動損失を低減。
- 最高出力:110PS / 6400rpm。
- 最大トルク:13.3kg・m / 4800rpm。
- このシステムはラリーの排気量係数(ターボ1.7倍)を考慮して930ccに抑えつつ、高出力を実現した日産の技術の粋です。
走行性能・シャシー強化
- トランスミッション:超クロスレシオ5速MT(競技専用)。
- LSD:フロントビスカスカップリングLSD標準装備。
- サスペンション:強化ショック・アブソーバー、コイルスプリング、ブッシュ。リア専用スタビライザー(22mm)。
- ブレーキ:フロントディスクローター大型化+高性能セミメタリックパッド、4輪ブースター強化。
- 車重:約740kg(極限軽量化)。パワーウェイトレシオは優秀な6.72kg/PS。
- その他:パワーステアリングなし(軽量化のため)。
外観・内装の特徴
- 外観:中期型デザインをベースに継続(後期型とは異なる)。リアに赤い「R」エンブレム。
- 内装:セミトリムで簡素(競技用)。専用3連メーター(時計・電圧計・ブースト計+SC作動LED)。
- オプション/タイプ:
- タイプ1:ロールバー、大型フォグランプ、マッドガード、NISMOステアリング、フルハーネス、オイルクーラーなどほぼレース即戦力仕様。
- タイプ2/3:主要装備を絞ったバージョンもあり。
このマーチRは全日本ラリーなどで活躍(Aクラス/Bクラスで優勝経験あり)しました。
このマーチRのエンジン技術は、1989年発売の一般向けマーチ スーパーターボ(市販モデル、110PS)へ直結することとなります。
「小さな怪物」と呼ばれ、初代マーチのイメージを一気にスポーツ寄りに変えた一台です。
ラリー好きやツインチャージャー技術に興味がある人には特に魅力的なモデルでした。
いかがでしょうか。
初代マーチが10年間愛され続けた理由がわかった気がします。
日本にぴったりの小さなマーチ、復活してほしいですね。
ということで今回もおまけ。
マーチRをAIに復活してもらいました。

これはデザインのご紹介をした時にAIに描いてもらったものをベースとしたもの。
別案。


さらに3案。



最後の画像のクルマはカチッとしたデザインでイケる気がします。
なのでベースとなるクルマも描いてもらいました。

ラリー仕様と若干違う気がしますが、なかなかいいのではないでしょうか。
みなさんはどうお感じですか。
それではまた!

