1980年に日産とアルファロメオが提携に合意しました。
50:50合弁会社「ARNA S.p.A.(Alfa Romeo Nissan Autoveicoli)」で開発・生産を行うというものです。
背景には1980年頃に起こった欧州各国の輸入規制があります。
1970年代後半〜1980年代初頭、日本車(トヨタ、日産など)の燃費効率・信頼性・価格競争力が高く、欧州市場に急増。欧州メーカー(特にイタリア・フランス・イギリス)は雇用喪失や市場シェア低下を恐れ、数量制限や自主規制を導入・要請しました。EC(欧州共同体、当時のEU前身)全体で統一的な厳格規制ではなく、各国ごとのパッチワーク的な対応が主流でした。
その中でもイタリアは最も厳しく、日本車輸入を年間約2,200台に制限(極めて少ない枠)。国内産業(FIAT、Alfa Romeoなど)を強く保護。
アルファロメオは財政難で新型車を急いで投入したく、日産は欧州輸入規制を回避したく、双方の思惑が一致したものです。
その結果、1983年に「ARNA」を発売されました。
日産の2代目パルサーN12型ベースに合弁会社の頭文字と同じ名前が付けられました。
ボディパネルやリアサスペンションは日産製、エンジン・トランスミッション・フロントサスペンションはアルファロメオのアルファスッド由来の水平対向(ボクサー)エンジンを採用した「日伊ハイブリッド」車。

見た目はフロントをのぞいてパルサーそのまま、という感じですね。
フロントに逆三角形とエンブレムを付ければアルファロメオと言えるのか、って。
リヤはこんな感じ。

こちらは微妙に雰囲気が違うかな。
生産はイタリア・プラトーラ・セラの新工場(日産のロボット技術導入)。日産版「Cherry Europe」も同じ工場で生産されました。
それがこれ。
まあ、ほぼ同じですね。

両社はバッジ違いなので使用は同じです。
ボディは3ドア/5ドアハッチバック。エンジンはアルファスッド由来のフラット4です。
エンジン・排気量は1.5L TI(最高出力約90ps程度のスポーツ寄り)、1.2L(63-68ps)、1.3L TI。
特養はアルファらしいスポーティなハンドリングを目指しつつ、日本車ベースの実用性を組み合わせたということですが、評判は散々。
アルファロメオ史上「最も醜い」「黒歴史」と呼ばれることも多い、とのこと。
ひどい言われようですね。
総生産台数は約5万3千台。
1987年と短期間で終了し、提携は解消されました。
ただ、年間の生産台数は計画を達成しており、イメージとは異なり、失敗ではないという話もあります。
アルファロメオは1986年にフィアットの傘下に入りました。
日産は欧州に生産拠点を作り、1983年にスペインで生産開始(2021年に閉鎖)、1984年に英国政府と合意し、1986年7月に工場が生産開始しています。
サンダーランド工場は今も日産の欧州生産の拠点となっています。
同様の動きは日本の他のメーカーにもあり、ホンダはイギリスのBL(Rover)と提携し、こちらは1994年まで続いています。
さて、アルナですが近年、アルファのボクサーエンジンと足回りで意外と軽快と再評価されることもあるようです。
アルファロメオは現在、フィアットとともにステランティスグループとなっています。
今後日産と協業することはあるのでしょうか。
ということで、今回も今の日産車ベースにアルファロオが作ったらどうなるかAIに予想してもらいました。



by Grok
フロントはアルファロメオっぽいですよね。
リヤは相変わらずテスラっぽいですが。
欧州ということもあり、キャッシュカイベースといったところでしょうか。
Copilot君にも描いてもらいました。

こちらもフロントはいかにもアルファロメオ。
リヤと室内も少し個性が薄いですが悪くはなさそうです。
では、また。


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