プリンス グロリアから日産 グロリアへ
1967年4月7日、日産は「プリンス グロリア」をモデルチェンジして「ニッサン グロリア」として発売しました。(A30型)
1966年8月日産自動車がプリンス自動車工業を吸収する形で合併をしました。
そのため、プリンスの高級車であったグロリアは「ニッサン プリンス グロリア」として発売していましたが、モデルチェンジを機に「プリンス」の文字がとれました。





日産とプリンスの融合
日産とプリンスが合併してまだ日が浅かったものの、アサスペンションに用いられていた伝統のド・ディオンアクスルが廃止されて単純なリーフリジッドとなるなど部品の共用化などが進められていました。
とはいうものの、デザインは同クラスの日産セドリックとは全く別で、サイドウィンドウに国産中型車初の全面カーブドガラスを採用しています。
ロイヤルラインを生かしたスタイル
縦に2つずつ並んだ四ツ目のヘッドライトを基軸として、ラジエーターから側面への直線的流れにより、ボディー全体を長く広くまとめています。
貴賓用リムジン「ニッサン プリンス ロイヤル」のイメージである”ロイヤルライン”を引き継いでいます。

ニッサン グロリアの特徴
上記の理由から「ロイヤルルック」とも呼ばれ、アメリカ車風のデザインを特徴としていました。
VIPカーや「代用アメ車」として今も根強いファンがいます。
歴代グロリアで唯一のデザインである縦型4灯ヘッドライトにより「タテグロ」の愛称で呼ばれています。
長いボンネット、クロムメッキ多用、アメリカ車のような重厚で角張ったボディが魅力。
サイドに一直線のメッキモールが走り、高級感を演出しています。
ボディバリエーションは4ドアセダンの他にバンもありました。

主要諸元
〇主要寸法(スーパーデラックス例):全長: 4,690 mm
全幅: 1,695 mm
全高: 1,445 mm
ホイールベース: 2,690 mm
車両重量: 約1,295 kg
〇エンジン・性能
H20型(直列4気筒、1,982cc、OHV):92 PS / 6,000 rpm(主に廉価グレード)。
G7型(直列6気筒、1,988cc、SOHC、1967-1969):105 PS / 5,200 rpm。(前期)
L20型(直列6気筒、1,998cc、SOHC、1969以降):125 PS / 6,000 rpm(後期主力)。
〇トランスミッション
4速MT、3速MT、3速AT(ボルグワーナーや日産製)
〇駆動方式
FR(後輪駆動)
〇サスペンション
前ダブルウィッシュボーン、後リーフリジッド(プリンス伝統のド・ディオンから変更)
〇ブレーキ
前ディスク/後ドラム
〇最高速
160 km/h前後(上級グレード)
6気筒はG7型からL20型へ
エンジンは4気筒が日産のH20型、6気筒はプリンスのG7型でしたが、1969年のマイナーチェンジを機に6気筒は日産のL20型に置き換わりました。
そこでG7型とL20型を比較してみました。
基本スペック比較(グロス値、当時のカタログ値)
| 項目 | G7型(プリンス) | L20型(日産) |
|---|---|---|
| 排気量 | 1,988cc | 1,998cc |
| ボア×ストローク | 約78mm×69.7mm(推定) | 78mm×69.7mm |
| 最高出力 | 105PS / 5,200rpm | 125PS / 6,000rpm |
| 最大トルク | 16.0kgf·m (157N·m) / 3,600rpm | 17.0kgf·m (167N·m) / 4,000rpm |
| 燃料供給 | シングルキャブレター(2バレル中心) | シングルキャブレター(一部ツインキャブ仕様もあり) |
| 圧縮比 | 約8.5-9.0:1 | 約8.5-9.0:1 |
| 設計起源 | プリンス独自(メルセデスM180影響のターンフローSOHC) | 日産L型シリーズ(G7の影響を受けつつ独自開発) |
| 搭載期間 (A30) | 1967-1969年 | 1969年11月以降 |
L20型の方が性能としては優れており、長い間日産の主力エンジンとして活躍しました。
ただ、G7型は低中速トルクが厚く、ゆったりとした乗り味が特徴で、プリンス時代の「上品な6気筒」らしい特性を持っていました。
セドリックとの比較
同じ日産の同クラスにはセドリックがあります。
A30型に先駆けて1965年に2代目130型が登場しています。


セドリックはピニンファリーナによるエレガントなデザインでしたが、ブルーバード同様尻下がりが受け入れられず、マイナーチェンジで大幅に変更を行っています。
グロリアとセドリックの違いをまとめました。
グロリアA30型(1967–1971)
・プリンス由来の華やかさ・技術志向・縦目4灯の個性
・ 個人ユーザー、若い層、“先進性”を求める層向け
セドリック130型(1965–1971)
・ 日産本流の端正で落ち着いた高級感、法人需要に強い
・ 公用車、タクシー、企業役員車としての信頼性
セドリックのほうが法人需要に強いこともあり、セールス面ではグロリアの約5万台の生産台数に対し、セドリックは販売台数で21万8522台と大きく上回っていました。

中古車情報
2026年6月2日現在。
カーセンサーに1台。
300万円台半ば。

グーネットに3台。
300万円台・2台。
価格応談・1台。

※掲載内容は日々変わります。
カーセンサーは個別のページを掲載しているため、出品が取り消されるとページが無くなる場合があります。
まとめ
日産本流の“端正で信頼性の高い高級車”であるセドリック130型に対し、グロリアA30型はプリンスの美学と技術を継承した“華やかな高級車”として今でも高い人気を誇ります。
両者は1971年の230型で初めて統合され、ここから“セドグロ兄弟車”の時代が始まります。
いつものおまけ・現代に蘇らせたら
ということで今回もこのタテグロをAI君に蘇らせてもらいました。

特徴はつかんでますが、目新しさと高級感が足りないかな。
別案。

これはこれでアリ。
サイドのモールが不自然ですね。

実車を見たら結構かっこいいかもしれないけどタテグロらしさが無くなりました。
もっと頑張りましょう。


いいじゃないですか。
さらに・・・

これイケるんじゃないですか?
ついでに・・・

ユニークですね。
ちょっとY34型(最終型)に近いかも。
いかがでしたでしょうか。
それでは、また!





